トナー ブラック 京セラドキュメントソリューションズ TK571K トナー

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12,390円 19,360円

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■“究極の野球好き”にかつての名選手も…プロ野球スカウトの秘話と仕事の裏側

 巨人が球団の人事異動を行い、山下哲司スカウト部長らが退任、新スカウト部長に元2軍監督の岡崎郁氏らが就任するなど、大幅な刷新で話題を呼んだ。その巨人には通算62勝を挙げた木佐貫洋氏がスカウトとして在籍するほか、ロッテでは通算85勝の小野晋吾氏が引退後に一時同職を務めるなど、現役時代に名を馳せた選手が転身することもある。

 とはいえ、プロ野球のスカウトといっても、ファンの間では「ネット裏でスピードガンを構えている」という印象があるくらいで、イメージがつかみにくい。果たして、実際にはどんな仕事をしているのか――。

 通常、各球団10人前後が在籍。関東、東北など、エリアごとに担当制を敷き、その上にチーフや部長が在籍する形式を取っているのが一般的だ。

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 パ・リーグの現役スカウトは、仕事の理念をこう語る。この時期、マスコミ報道で話題となる「ドラフト候補詣で」も、その一つだ。

 高校、大学、社会人の始動日に練習場を訪れる。とはいっても、規定により、選手との接触は禁じられており、始動する監督、コーチら関係者に新年の挨拶を行い、練習は見守るだけ。これが、信頼関係を結ぶため大事な作業になる。

 昨季引退した黒田博樹が専大時代、広島・苑田スカウト(現スカウト統括部長)が下級生時代から最も足しげく練習場に通い続け、見守ったことが広島を逆指名する理由の一つとなったことは有名な話だろう。

■年間数百試合観戦、数万キロ移動…ひと月休めない体力勝負も

 オフシーズンだからといって、ひまを持て余しているわけではない。アマチュア球界の練習視察やパーティー出席など挨拶回りに出向く一方、前年の指名選手の視察のため、新人合同自主トレや2月の春季キャンプに足を運ぶ。そのまま、大学や社会人のキャンプで沖縄に滞在することもある。

 そして、3月になると仕事も本格化。アマチュア球界最初の公式戦・社会人野球「東京スポニチ大会」が始まり、センバツ高校野球から大学野球の春季リーグ戦、高校野球の春季大会など、あっという間に慌ただしい日々にのみ込まれていく。

「シーズンが始まると、1日も休めない月もある」と前出のスカウトが言うように、体力勝負だ。

 お目当ての選手が出る試合であれば、試合前のシートノックから見守るために足を運び、アマチュア野球であれば1日2~3試合の視察は当たり前。3月や11月は寒風に、夏場は炎天下にさらされる。

 球速を測るためのスピードガンはもちろん、投手のクイックや野手の足の速さを測るストップウォッチに撮影用のビデオカメラなど荷物は重く、視察が終わればその日のうちにパソコンで上司にレポートを提出する。

 いくら現役時代に活躍した選手でも、移動は電車など公共交通機関が基本で、出張先では自ら予約したビジネスホテルに宿泊。時には複数人で視察するクロスチェックなど担当外のエリアや海外での国際大会も視察する。

 最も忙しいのは、7月の高校野球地方大会。有力選手の試合日程を把握し、1日に県をまたいで複数会場で視察することもある。

■スカウトたちが膝の上にタオルを置いて観戦する理由とは…

「1年に何百試合を見て、何千、何万キロを飛んでいるかわからない」と別のセ・リーグスカウトが苦笑いした。

 こんな苦労話もある。高校野球の甲子園大会では各球団、ネット裏に数席確保されているが、当然それだけではスカウト全員が座れない。若手スカウトは朝7時からファンと一緒に球場前の列に並び、開門と同時に人数分の席を確保する。夏場は膝にタオルを置いて視察するスカウトが多い。「試合中はずっと座っているから、ズボンの同じところだけ日に焼けて色が変わってしまうから」が理由だ。同じ理由で、足の血行を良くするため5本指ソックスを愛用するスカウトもいる。

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「普段の練習に取り組む姿勢」「打席、マウンドでの雰囲気」など、スカウトが重視するポイントはさまざま。だから、試合、練習を問わず、積極的に足を運ぶのである。

 高校生では早ければ春に強豪大学への進学の話がまとまることもあり、また近年は「〇位以下なら社会人入り」などという条件を設けるドラフト候補も少なくない。さらに故障を持っていないかなど、慎重に調査した上で才能ある選手をリストアップ。複数回の会議から絞り込み、最終的にドラフトでの指名に至る。

「野球を見ることが好きな人でなければ、やれない仕事。でも、好きな人にはたまらない仕事だと思う」

 冒頭のスカウトは、そう言って笑った。ドラフト会議は毎年10月。いい選手を発掘し、チームを強くするため、足を運び、信頼を得る――。さながら、会社員の営業マンのような仕事でもある。そんな「目利き」と「体力」が問われる“究極の野球好き”の戦いは、今年もすでに始まっている。

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